2017年9月18日月曜日

ラブファンタジーは苦難。その21。


この旅行で、絶対軽く2kgは痩せたはずです。

谷崎ファミリーに勧められるがまま、体がはち切れる程の大量の朝食を平らげた私は、ずしりと重くなった胃を抱えながら、朝食会場を後にしました。谷崎ファミリーの私へのもてなしは、他意のない好意だと思います。そうだと思いたいです。しかし何度も特盛り系で勧められると、失礼ながら、これはいじめなのではないのかと思いたくなる程でした。

確かに私は、それこそ朝からラーメン二郎や、焼肉などのこってり系を、余裕でぺろっとカレーは飲み物レベルで食べられる体質ではありますが、ここ二年程は自身の健康や美を意識して、一汁五菜程度で我慢していました。それが久しぶりに朝からフルパワー(ダイエット中と言いつつも、いつも昼と夜は結構フルパワー全開)を解禁したこともあり、無理して詰め込んだ所為か、私の大腸と肛門は死、寸前でした。

ヤバい…。これ完全にうんこ旅立つわ…。

止むを得ずとはいえ、もううんこキャラが追加されているのに何を今更という感じですが、 もう絶対谷崎ファミリーに「うんこを我慢している」と思われたくありませんでした。私のなけなしの乙女心が、必死にそう叫んでいました。

「あの、チェックアウト前に、自分のお部屋のチェックしてきますね!」

冷や汗と脇汗が滴る程便意を我慢しながら、客室に戻ろうとエレベータに乗り込む谷崎ファミリーに、私はそう言いました。「立ち去る前に少しお部屋を整頓したいですし…」的な理由をつけて、当初宿泊予定だった客室の階で何気なく降りれば、 うんこはバレない。そう思い、私は最後の根性を肛門に注いで、必死で便意を耐えました。

「あ、そしたら俺も行くわ」

ようやく当初の客室がある階に止まった瞬間、私は早足でエレベーターを降りようとしました。が、それを阻んだのは谷崎さん。私の後に続いて、何故かエレベーターを降りてきたのです。

オイィィィィ!!!!なんでだよ!!!!

私はこの時初めて、谷崎さんに殺意を持ちました。

「ふみよちゃん、ほんっと色々ありがとね。うちの家族皆喜んでるし、楽しそうだからよかったよ」

便意が死を意識する程限界になると、こんなに人は苛立つものなのですね。隣で更に殺意を増幅させることを言い始めた谷崎さんに、私はブチ切れ寸前でした。

「ちょっと朝食会場に忘れ物したみたいだから、先にお部屋行ってて!」
「え、それなら俺も…」
「大丈夫だから!」

半ば吐き捨てるようにそう言った私は、ありえないスピードでロビー階まで突っ走りました。そしてロビー階にある共有のお手洗いに直行。我慢しすぎたため、身体中から色々な液体が滴り落ちていたので、おそらく道行く方々は、私を汚物的な目で見ていたと思います。そういった他人からの蔑視に必死で耐え、ようやく安寧の地である個室に滑り込んだ私は、座ったと同時に勝利を手に入れました。

これで、谷崎ファミリーに穏やかに対応できそうです。

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