2017年4月4日火曜日

変態三割増しかもしれない私。その14。


なにこれ?何で私は谷崎家ファミリーと一緒に、ラブシーンな映画を観てるの?

夕食が終盤に差し掛かった頃、私は「翌日は仕事」と「長時間の滞在はご迷惑ですし」を理由に、おいとまする決意を固めました。 一応歓迎されているムードとはいえ、長居はご迷惑ですし、ここは空気を読んで、自ら帰宅を切り出すのが適切だと思いましたし、なんせ初デートで盛りだくさんのイベントを経験したこともあり、私自身精神的に疲労していました。会話を遮らないよう、それとなく谷崎さんに目線で「そろそろ…」の合図を送ると、谷崎さんははっと納得されたように、頷かれました。「フォー!これで帰れるぜ!」と思い、私は立ち上がろうとした途端…

「ごめん気づかなくて!今トイレ案内するね!」

…。
谷崎さんは、私がお手洗いを我慢していたと思われたのでしょうか。私は強制的に、お手洗いへと連行されました。

谷崎さんのお気遣いや、お手洗いに案内して頂けたことは、素直に感謝しております。しかしお手洗いに収監されて出鼻をくじかれた私は、また早く居間へ戻らないと「こいつ絶対うんこして来たな」と思われるのが怖くて、秒で用を済ませました。ですので、精神統一や今後の出方をシミュレーションする暇もなく、慌てて居間へ戻りました。

「ふみよさん、映画好き?」

お手洗いから戻ると、ほろ酔い気味で高揚されているお母様から、そう尋ねられました。

「はい、好きです」
「せっかくだから映画を観ましょう」
「ふみよちゃん、うちは夕食後によく映画観るんすよ」
「…」

結局私は、谷崎ファミリーと映画を観ることになってしまいました。どなたのセレクトかはわかりませんが、鑑賞した映画はかなりコテコテの恋愛映画でした。美男美女が濃厚に絡み合うシーンは大変美しく、五感を激しく刺激するアダルティーさに、思わず感傷に浸ってしまう程でしたが、家族団らんの席で鑑賞するにはふさわしくない、セクシャルな情景が満載でした。年中無休で中二病の私は、女優と俳優が熱い吐息を漏らす度に、「家族でエロを追求している」ような気持ちになってしまい、居心地悪く、謎の息苦しさに、息の根を締め付けられていました。

しかし何故か谷崎ファミリーは、ラブシーンが流れると「ヒュー!」と合いの手をいれ、ニヤニヤしながらチラチラこちらを見てくるという、なかなかのティネージャーぶりを見せつけてきました。

そういうわけで、私が谷崎家をおいとましたのは、映画が観終えた後、23時過ぎ頃でした。

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