2016年12月28日水曜日

お母さんは心配症。谷崎さん その17。


ザイル系メンズでありながら、研究職というギャップをお持ちの谷崎さんとは対極であるデブスの私が、一体何故、谷崎さんとビールの早飲みを讃え合っているのでしょうか。

秒で豪快にビールを煽る男らしい谷崎さんと視線を重ねていると、ビールを飲むだけで精一杯で、ドイツソーセージの盛り合わせやジャーマンポテト、ザワークラウトなどのおつまみが、全く喉を通りませんでした。破廉恥な妄想が止まらなくて食事が喉を通らない、だなんて、アダルトサイトをつい閲覧しちゃって興奮で血走っている思春期真っ只中の中学生みたいな感じですが、情けないことに私は、ザワークラウトを口に小さく含むのがやっとでした。

これでは完全に、「オフィシャルでは小食を装うけど、プライベートではガチ食い上等なデブ」。きっともうすぐ谷崎さん及び周囲からは、「小食装わなくても裏では貪っていること、俺らは知ってるよ?」という厳しい視線が注がれるだろうと思いますし、結果的にぶりっ子を垂れ流ししている自分が、心底気持ち悪くて仕方なかったです。それでもこの、熱く迸る胸焼けのような震えは、終始ロマンティクが止まらない状態でした。

「あ、すみません。ちょい仕事の電話きちゃった感じなんで、席外しますね」

高ぶった感情をビールで隠そうとしていた私に、突然谷崎さんはそうおっしゃい、スマートフォンをかざしながら席をお立ちになり、お手洗いの方へ歩かれました。去り際、「谷崎です、お疲れ様です。いえ、大丈夫です。はい、はい、先日の件についてですが…」と、お電話でお話されているお声が聞こえたのですが、私の前で披露されているプロテイン口調とはまるで違い、至って普通の「仕事モードONの男の通話」。過去二回、「ちわーっす」や「おつかれーっす」と、ちぃーすのポーズでチャラめに登場してきた谷崎さんとは思えない程、仕事人モード全開でした。

その瞬間、先ほどまで桃色100%を叩き出していた私のきゅるるんな胸が、一気に萎み、おめでたい思考から平常運行に引き戻されました。

高学歴、高身長、研究職、年収も悪くない、ザイル系だけど優しくて男前、ギャップあり…な谷崎さんが、一体何故、ここでデブスとソーセージを突き合っているのでしょうか。

私的に谷崎さんのご容姿は、絶対に女性に不自由したことがないウェーイな感じだと思います。細身でバク転ができる綺麗なアイドル風味は一切なく、とりあえず上半身を脱いで無駄に筋肉見せつけるような外見です。谷崎さんのワイルドなフェイスに、たまらなく子宮を熱くさせられたレディー達が大勢いるはずです。

それなのに何故谷崎さんは、こんな冴えないデブスと同じタイミングで、熱々のジャーマンポテトで口の中を火傷し合っているのでしょうか。何故谷崎ガール達ではなく、BLガールなデブスと、会って下さっているのでしょうか。谷崎さんが谷崎ガール達をあえてスルーしているのか、それとも谷崎さんには、谷崎ガール達には背負えない程の闇があるのでしょうか。

こんな男前の方が何故私と…という疑念が、私の心を覆っていました。

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