2016年12月25日日曜日

お母さんは心配症。谷崎さん その16。


「おつかれーっす」を乱用するのは、大した疲れてもいないけどとりあえずウェイウェイしたい大学生だけかと思っていましたが、谷崎さんも大学生並みに「おつかれーっす」を連呼するなと思いました。

「じゃ、まずは乾杯ってことで!今日はありがとございまーす!おつかれーっす!」
「お疲れ様です。こちらこそありがとうございます」

お互いの好きなドイツビールをオーダーし、早速グラスを重ねて乾杯した途端、私は自身の中心が何故か濡れ始め、危うく昇天しそうになりました。谷崎さんは勢い良くグッとビールグラスを仰がれたのですが、その思い切りが良く、雄々しい飲みっぷりは、世知辛い浮世で働く男性にしかできない、ビール一杯に今宵の癒しを求めるような、鬼気迫るものがありました。

何の迷いもなく上下する喉仏、ビールグラスを握る野生的な指、少し泡で濡れた唇…それら谷崎さんのパーツ一つ一つが、何故か堪らなく私の芯を熱く揺さぶるのです。もうどうして、YO! SAY夏でもないのに、こんなに刺激されるのかはよくわからないのですが、私は突如興奮し始めて、灼けた躰を、掻き寄せることしかできませんでした。

しかも谷崎さん、ビールを飲む干すのが、鬼早い。

500mlはあるだろう中ジョッキグラスが、僅か二口で終了。そしてすぐ様谷崎さんは、こめかみ辺りに人差し指と中指を合わせて、「お願いしゃーす」とちぃーすのポーズで、店員さんにチャラめに合図を送り、二杯目のビールをゲットしていました。谷崎さんの飲むスピードは、ビールの早飲みにも定評があり、ビール1ℓを1分掛からずして飲み干す技を持つ私よりも、更に上を行く猛烈な早さでした。

私よりも身長がずっと高い上に、ビールを飲むスピードまでも極めているなんて…。

これまで愛すべきやさぐれた看護師仲間の前でしか発揮できなかった私のビール力を、まさか殿方の御前で披露できる日が来るとは思いませんでしたし、谷崎さんの良い意味で荒っぽく、男らしい所作に、私はやはり濡れていました。

「あ、ゆっくり飲んで下さいね。俺、飲むの結構早いんで、急がせてたらすみません」
「いえ、私もビール飲むの早いってよく言われるので、大丈夫です」
「マジっすか?いやー、やっぱ一緒にお酒飲める女性って最高っすね!俺、豪快っつーか、ビールをゴクゴク飲む女性マジ最高って思うんすよ」
「そうですか…?(自分のことを褒めてもらったと思い、盛大に勘違いして照れている)」
「まあお酒の種類によってはチビチビやるのが良いんすけどね、やっぱビールは…ね?」

ね?と共に悪戯っぽく口角を上げた谷崎さんは、また「お願いしゃーす」とちぃーすのポーズで、店員さんにチャラめに合図を送り、ご自分の三杯目のビールと、私のビールをオーダーして下さいました。この時の私は思考が完全にピンクで熱く沸いており、「谷崎さん…なんてかっこいい殿方なの…」とMajiでKoiする5秒前を熱唱した過ぎる心境でした。

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