2018年5月31日木曜日

ミセスは未定(仮)。その17。


急な、自宅突撃でした。

一昨日のことです。仕事後スーパーで日々の買い物をしてから帰宅した私は、マンション前のエントランスに到着した途端、今一番、私が後ろめたく、顔を合わせるのが躊躇われる相手からの突撃を受けました。

「ふみよちゃん、元気?来ちゃった」

お相手はそう、谷崎さんでした。

エントランスの壁に寄りかかっていたと思われる谷崎さんは、私の帰宅に気づいた瞬間、無邪気な面持ちで、そうおっしゃいました。なんかこのシュチュエーション、デジャブ感やばいなと思いながら、私は躊躇する気持ちを律して「谷崎さん…どうしたんですか」と言い、谷崎さんと対面しました。

お仕事帰りだと思われますが、谷崎さんは、緩んだネクタイの首元、ワイシャツのボタンを数個開けての肌見せ…といった着崩したスタイル。そして普段よりも締まりがなく、波長が歪んでいることから、谷崎さんはどうやらお酒を飲まれたのだなと感じました。

「どうしたんですかって、彼氏にそれはないんじゃないの?ふみよちゃん」
「…ちょっとびっくりしてしまって」
「連絡してもないからきたんだよ」
「それは…」
「俺と別れるって思ってるからでしょ?悪いけど俺そういうつもりないから」

「じゃあ、おやすみ。またね」と、そうおっしゃって谷崎さんは、私に背を向けマンションを後にされました。 私は声をかけることも、追いかけることも、思うように反応できず、何もできませんでした。

情けないですが、怖いです。

谷崎さんを好きな気持ちに変わりはないはずなのですが、顔を見ればときめいていたはずの感情に、どうしてか墨のように真っ黒な幕が張っていて。今はただただ、谷崎さんが怖いです。

被害妄想で大げさですが、谷崎家総動員で、日々ジワジワと足元から追い詰められている気がして、彼らは私の気道を徐々に塞ぐつもりなのではないか、私の喉元を切るつもりなのではないか、逃げ道を閉鎖するつもりなのではないか…自分でも何を言っているのかよくわかりませんが、とにかく怖いのです。

自分勝手だなと思います。結婚を考えるほど好きだった相手を、今は怖いと思うなんて。

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