2018年5月18日金曜日

ミセスは未定(仮)。その13。


存外私は、口だけのデブスです。

「俺はふみよちゃんと別れるつもりはないから」

本当に情けないですが、谷崎さんのこの言葉を聞いた私は、喉奥まで出かかっていた肝心な気持ちを、口にできませんでした。

”私と結婚を考えているとおっしゃってくださった谷崎さんのお言葉は、本当に嬉しかったですし、私も谷崎さんと結婚できたらいいなと望んでいました”

”けれども結婚は、私たちだけの問題ではありません。結婚を考える誰もがそう思うことだと思いますが、私は家族はもちろん、親戚にも、祝福してもらえる結婚がしたいです”

”決して谷崎さんや谷崎さんのご家族、そして信仰してらっしゃる新興宗教を否定しているわけではないことをご理解ください”

”ですが私には、どうしてもその信仰されている宗教を理解できそうにありません。それに、谷崎さんの説明を受けても、未だ偏見が拭えません。私には、多分一生縁がないことだと思いますし、できれば一生縁を持ちたくない領域です”

”それは私の家族も、そう思っています”

”谷崎さんのことは、好きです。でも、いくら好きでも、谷崎さんとの結婚は難しいのではないかと私は感じています”

”ですからお互い、別々の道を歩むべきではないかと思いました”

私はこう、谷崎さんに伝えるつもりでした。

ですが、できませんでした。

「お互いが歩み寄れば大丈夫だから心配しないで。絶対うまくいくから」

強い決心をして臨んだつもりでしたが、私の覚悟は甘かったのです。谷崎さんのその言葉に何も言えなかった私は、「とりあえず、今度実家に来て」という赤紙を、きっぱり跳ね除けることができませんでした。

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