2017年11月28日火曜日

それはちょっと困ります。その19。


「ちょっとだけ散らかってるけど、適当に座って!」

…どこに?

これまで一度も恋愛とはまるで縁がなく、揺さぶって縛って舐めまわせる殿方といえば二次元メンズのみという私にも、一人暮らしの殿方の家に上がった経験があります。…まあ男性といっても実兄なわけで。子宮を熱くさせられるような性的対象の殿方のご自宅に上がったことはないので、しがないデブスの呟きではありますが、とりあえず一人暮らしの殿方の実態は、一応実兄で経験済みです。

私は掃除が好きなので、少々厳しい視点で判断しすぎるところがありますが。実兄もなかなか、男の匂いが漂いすぎる豪快に散らかった部屋に住んでいました。何故か実兄は、シンクやお風呂、お手洗いなどの水回りだけは、異常に潔癖で常に綺麗にしていましたが、それ以外は、爆発したかのように物が散乱していましたし、収集癖なのか、それともずぼらなのかは不明ですが、ペットボトルを捨てず、コレクター的な感じになっていました。そして一番驚愕したのは、実兄は掃除機を所有していなかったこと。さすがにそれはヤバいでしょと思い、渋る実兄を、私と実妹と当時の彼女(現在実兄の妻で、私の義姉)で説得し、掃除機を購入させましたが…。今思うと、実兄のずぼらさは、たいしたずぼらではなかったような気がしました。

あまりの汚部屋上等レベルに呆然としていた私は、玄関で放心状態で立ち尽くしていました。先に部屋へと上がった谷崎さんは、「適当に座ってね」と言っていましたが、足の踏み場もないこの部屋のどこに座ればいいのでしょうか。私はあまりの汚さと腐敗的な匂いに、思わず泣きそうになりました。

「ふみよちゃん、上がって」
「はい…お邪魔します」
「このタオルを座布団代わりにして!床に敷けば座れるから」
「…(このタオルって、今さっき洗った手を拭いてたやつじゃん…)」
「今コーヒーいれるね。インスタントしかないけどいいかな?ふみよちゃんの家みたく、お客さん用のコップとかないんだけどごめんね」
「ええ…え?」
「どうかした?」
「…(ちょー!!!!そのマグカップ、シンクに放置してたやつじゃね?まさか使う気?)」
「今コップ洗うから待ってて」
「…(洗うって…どうやって?洗剤もスポンジも見当たらないのに…まさかオンリーウォーター的な??)

私の予感通り、谷崎さんはシンクに放置していたマグカップを手に取ると、洗剤で洗うことなく、ささっとお水で濯いだだけでした。コーヒーの跡であろう、黄ばんだシミが、マグカップには色濃く残っていました。私はその谷崎さんの一連の行動や、黄ばんだシミを見て…おこがましいのは重々承知の上ですが、「ちょ…谷崎さんと今後も交際していけるかな…」と、自信を失いかけてしまいました。

ブログランキングに参加しています。応援していただけると嬉しいです。
にほんブログ村 恋愛ブログ 婚活・結婚活動(本人)へ

  

0 件のコメント: