2017年11月1日水曜日

それはちょっと困ります。その11。


恋愛素人ですが、素人なりに必死でした。

谷崎さんが私に対して抱いている負の感情を全て受け止めるため、私はもう一度谷崎さんのラインを読み直しました。そしてその谷崎さんの不満に、一つ一つ真剣にお返事をしました。

例えば「感情表現が足りない」と指摘された点については、言い訳かもしれませんが、これまで恋愛経験値が皆無だったということを申した後、「自分ではその都度気持ちを伝えていたつもりだったけれど、恥ずかしさと自信のなさもあって、ダイレクトに表現することに気後れしていた。今後は谷崎さんの気持ちに寄り添えるよう努める」と述べました。

確かに節度があれば、恋人に対して感情豊かに接した方がいいですよね。「40手前の錆び付いたデブスがフィーバーしてはダメだ」と思い、常に自制しながら谷崎さんと向き合っていましたが、今後はどこまでが節度ある言動なのかを見極めながら、谷崎さんの不満を取り除けたらと思います。

そして、「何か気になる点があれば、いつでも言ってください」と添えました。今の谷崎さんと私に必要なのは、話し合いでなく、谷崎さんの蟠りを明らかにして、話を聞いてあげること。その蟠りを受け止めること。いつもこれではダメですが、今は谷崎さんの燻った思いは全て受け入れる姿勢で、対応しました。

ところで問題は、合鍵の件。 これはちょっと…文章ではなく面と向かって話さなければならない繊細な事案でした。私なりに本気で考えましたが、やはり今回は、お互いの家の合鍵を持ち合うお話は、見送らせていただきたいというのが、本音です。谷崎さんのことを信用していないとか、そういうことではなく、今はまだその時期ではない気がしましたし、家主が不在中に出入りするのは抵抗がありますし。それにお互い合鍵を持ち合う必要性を感じません。

ただこれをラインに綴るのは、更なる摩擦を引き起こしそうだったので、やめました。お会いした時に直接、お話しようと思いました。

谷崎さんに渾身の思いでラインを送った私は、その足で気分転換にスポーツジムに行きました。デブなりに体を動かさなければという思いと、もやもやしていた感情をリフレッシュしたかったので、三時間程度みっちり汗を流しました。そして帰宅したのですが…

「た、谷崎さん…?!」
「今日仕事だったの?」

何故かマンションのエントランスには、谷崎さんがいたのです。

「今日は1日休みだったから、ジムに行ってたんです…」
「携帯みた?」
「ご、ごめんなさい…。携帯、家に忘れてしまって…」
「…ふみよちゃんって結構余裕なんだね」
「え?」
「彼氏と喧嘩中に、連絡手段の携帯は忘れるし。ふみよちゃんと喧嘩している今、俺だったらジムに行く気持ちになれないし、そんな余裕ない」
「…とりあえず家にどうぞ」
「とりあえずってなに?」

 谷崎さんはお怒りでした。

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