2017年9月15日金曜日

ラブファンタジーは苦難。その20。


一睡も、できませんでした。

もしかして私は、自分で気づかないだけで、結構ナイーブな性格なのかもしれません。

谷崎兄妹と川の字で寝る形となった私は、本当に一睡もできませんでした。当初は、困惑と動揺、呆れと虚しさで、胸も頭もいっぱいになりながら横になったとはいえ、疲れているのだから眠れるだろうと甘く見ていました。しかし数時間経っても全く眠気は降臨せず、それどころか全神経は常に尖りっぱなし。おまけに谷崎ファミリー全員の、ガチめで騒音レベルのいびきのマーチが部屋中で大渋滞していたこともあり、私のハートハードピンチ状態のまま夜を跨ぎ、朝を迎えました。

「おはよう、ふみよさん。早起きなのね、よく眠れた?疲れはとれたかしら?」
「おはようございます。おかげさまでよく眠れました」

嘘つくんじゃねーよふみよ!あまりに眠れない上に、耳障りないびき大合唱に耐え切れず、朝日が昇ると同時に大浴場で時間潰していたくせに!

大浴場でお風呂に浸かった後、身支度を整えてお部屋に戻ると、他の谷崎ファミリーは相変わらずいびきを奏でていましたが、谷崎さんのお母様だけは起きており、お化粧をなさっていました。谷崎さんのお母様とは軽く談笑していましたが、お母様がお化粧をなさっている姿を見るのはいかがと思い、備え付けのコーヒーを淹れたり、荷物をまとめたりすることで、やり過ごしました。

そしてようやく、谷崎ファミリーが起き出しました。一番最後に起きた谷崎さんは、「俺夜中に一瞬起きたんだけど、ふみよちゃんよく眠っていたから安心したよ」とのんきに私に言っていましたが、私は「はあ?一睡もしてねーし!ただ目を瞑っていただけだし!」と苦笑いでした。

その後、朝食を食べに朝食ビュッフェ会場に向かったわけですが、どういうわけか谷崎ファミリーに、私はかなりの大食漢だと思われているようで(事実ですが)、「もっともっと食べなさい」と何度も勧められました。そのうちお母様がお皿に大量に料理を取ってこられ、「さあ、たくさん食べてね」と私にもてなしてくださる始末です。自分で食べる量は自分で決めたいわけですが、どうにも断ることができず、結局私はお腹が爆発する程食べる羽目になってしまいました。

私のたくさん食べる姿を、喜ぶ谷崎ファミリー。いつもたくさん食べると、「コレだからデブは…」と哀れみや蔑んだ目で見られることが常ですが、食べることでこんなに喜ばれたのは初めてでした。

なにこれ…。

それが私の気持ちでした。

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