2017年9月12日火曜日

ラブファンタジーは苦難。その19。


この状況で…?

谷崎兄妹の間で寝るってことですか…。

いくら私が鈍感で、超絶デブ時代に、業務中、白衣のスカートを贅肉で破っても(おそらく5回はくだらないです)、ヘラヘラして皆の笑いを誘うスーパーポジティブキャラだったからとはいえ、この訳のわからない、謎の川の字状態でガン寝出来る程、鈍感力が完成しているわけではありません。むしろ頭の中では、通常よりもナイーブ警報がけたたましく鳴り響いていまして、谷崎ファミリーの僅かな言動で、精神が破壊される状況に追い込まれていました。

しかし私は、全身で拒否することも、否定的な態度を示すことも、ネガティブなワードを発することも、何もできませんでした。

何せここは、温泉宿。座敷に布団を敷いて寝る方針なのですから、当然ある程度の間隔があるベッドとは違い、超近距離で誰かの気配を感じながら就寝しなければなりません。それが、床に布団を敷いて寝るということだと思います。

素直に谷崎ファミリーの意向に従うしかなく、項垂れた気持ちで、洗面所に向かいました。洗顔や歯磨きを済ませた後、多少着崩れていた浴衣を整え、破廉恥な装いにならないように、身支度をチェックしました。この日ために購入した、私の中では最大級にアダルティーで女子力全開のパジャマはもちろん封印です。スタイル抜群の店員さんの前で、小っ恥ずかしくなけなしの勇気で、アダルティーパジャマを購入したというのに、今夜はその努力が報われそうにありません。浴衣では寝苦しく、パジャマでないと落ち着いて眠れない私は、何もかもが憂鬱で、ため息もでませんでした。

洗面所から戻ると、既にベッドと畳の仕切りのドアは閉められており、谷崎さんのご両親は就寝されていました。静かに自分の布団に向かった私は、隣の布団でスマホをいじってらっしゃる谷崎さんの妹さんに、「明日どこでお昼食べます?私も食べることが好きなので、ふみよさんと食べ歩きしたいなー」と言われました。

嬉しいような複雑なような微妙な申し出でしたが、無難に私は「そうですね、色々食べましょう」と言い、横になりながら、谷崎さんの妹さんと明日のプランを練りました。そのうち谷崎さんの妹さんの静かな寝息が聞こえてきたので、私はようやく大きく息を吐きました。

ちなみに谷崎さんは、信じられないことに、私が洗面所から戻ってきた時には、既に爆睡状態でした。

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