2017年9月7日木曜日

ラブファンタジーは苦難。その18。


谷崎さんと交際を開始してからというものの、毎日口臭スプレーとブレスケアを大量消費している気がします。

「ふみよさん、お腹大丈夫??しっかり全部出し切った??残っていない?」

谷崎ファミリーのお部屋に戻るや否や、谷崎さんファミリーの皆さんは、私の体調を物凄く心配してくださいました。角が立たないように、谷崎さんが機転を利かせて私を腹痛扱いにしてくださったとはいえ、嘘をついて仮病を装うことに、罪悪感がありました。「ラーメン二郎を完飲余裕な程体調は万全だけど、心は不調だよ…」と思いながら、私は谷崎ファミリーの皆さんに、「ご心配おかけ致しました。突然お部屋を飛び出してしまい、本当に申し訳ありませんでした」と謝罪しました。

「本当?本当に本当に大丈夫なのね?お腹に残ってない?出残りないの?」

谷崎さんのお母様は、誰よりも私のコンディションを心配してくださいました。谷崎ファミリーが常備されているというビオフェルミンの瓶を私にくださり、「これを毎日飲んだほうがいいわよ」とアドバイスをくださった上、何度も何度も体調を気にかけてくださいました。これだけ心配してくださる谷崎ファミリーに嘘を重ねてしまった私は、何て罪な女なのだろうと息苦しくなりましたが、事細かく私の排便状況までをも把握しようとされる谷崎ファミリーの熱意に、慄いたのも事実です。

こうして腹痛を装うことで「皆でお風呂」からは回避することができましたが、「皆でおやすみ」が待っていました。

「そろそろ寝ましょうか。私とお父さんはベッドで寝るから、ふみよさんは布団でもいいかしら?」
「はい、もちろんです。色々すみません、ありがとうございます」
「ふみよちゃんはここでいいかな?」
「はい…え?」

畳の上に敷かれた三組の布団。谷崎さんが私のために指名した布団を見て、私は声を上げてしまいました。そう、谷崎さんが指差した布団は、真ん中の布団でした。つまり私は、谷崎兄妹の間で、寝るということです。

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