2017年8月24日木曜日

ラブファンタジーは苦難。その14。


谷崎さんのご家族と同じ部屋に宿泊…ちょっと待ってください。

「ごめんね、ふみよちゃん。うちの家族、本当にふみよちゃんのこと好きなんだよ。この埋め合わせはするから、本当ごめん。今日は…」

今日…は??今日は…なんなの??

その先の明確な言葉を言わずに、濁した谷崎さん。おそらく「今日はうちの家族と同じ部屋で一緒に泊まってくれないかな?」だと思いますが、それをはっきりを言わずにさっしろ的な態度を匂わせてきた谷崎さんに、内心私は若干の不信感が募っていました。

それと同時に、「もし谷崎さんと結婚したら、おそらく谷崎家でアウェーな私を庇ってくれないだろうな…」という一抹の不安も膨れ上がり、心が狭いのは重々承知ですが、2リットル程の量のビールを一気飲みして、棘が生えた気持ちを落ち着けたいくらい、私は苛立っていました。

とはいえ、露骨にそんなドス黒さを出すわけにもいかず。とりあえずお招きされるがまま、座卓の前に座り、谷崎さんの妹さんが淹れてくださったお茶と、備え付けのお茶菓子を頂きました。

「ふみよさん、今日お仕事おやすみだったの?忙しいんでしょう?大丈夫?」
「この間ふみよさんが好きかもしれないお酒を買ったから、今度家に来た時にぜひもらってね」
「ふみよさんのご家族の皆さんはお元気?」

矢継ぎ早に質問を浴びながら感じたのは、谷崎家の皆さんは、建前ではなく、本当に私を受け入れて下さっているようでした。当初は「受け入れているそんなわけがない、谷崎ファミリーは私をストーキングしに来ているのだ」と、何事も用心に重ねるべきだと思い、特に谷崎さんのお母様の一挙一動に神経を費やしていましたが、どうアンテナを張り巡らせても、谷崎家の皆さんの言動に、嘘や偽りが感じられませんでした。

そのまま流れでお部屋で夕食を頂いたのですが、皆さん終始私を気遣って下さったので、もやもやはありながらも、楽しい時間でした。突撃やストーキングなどはあれど、やはり皆さん、こんなデブスを受け入れてくださっているのですから、改めて感謝しなければなりません。谷崎さんに不満を募らせている私は身の程知らずでした。

と、私が気持ちを入れ替えようとしていた瞬間、谷崎さんのお母様が突然、衝撃発言をブチかましてきました。

「せっかくお部屋に露天風呂があるんだから、皆で入りましょう」

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