2017年8月18日金曜日

ラブファンタジーは苦難。その12。


お風呂上がりは絶対ビールを飲もうと思ってたのに…。

大浴場からお部屋に戻ってきた私と谷崎さんは、お互いこれからどうしていいかわからず、途方に暮れていました。いくら客室は違えど、彼氏のご家族が同じ敷地内にいるこの状況で、まさかミッドナイトを二人で飛び越える、魅惑のラブアフェアを続行するわけにもいきませんし、そんな鋼のメンタルは一切持ち合わせていません。

このままご両親をスルーしていいのか、いや、していいわけがない…気がします。目下のこちらから、「宜しければお夕食、ご一緒しませんか」とお声をかけるべきなのか…、でも本当に偶然で家族3人の時間を楽しみたいかもしれないし…。一体何が最善の行動なのか、嬉し恥ずかしドキドキメーターが完全に0の私は、考えあぐねていました。

「うわ…。ちょっと、お母さんから電話来たから出るね…」

お互い無言で思考を忙しくしていた矢先、谷崎さんが諦めた表情でそうおっしゃいました。スマートフォンを片手に別室に行かれた谷崎さんの背を見送った私は、一人になった途端、急激な衝撃の所為か、どっと疲れが出て、身体が怠い気がしてきました。今、谷崎さんがお母様と何をお話しされているかは不明ですが、何だか雲行きは怪しそうです。おそらく谷崎さんファミリーが押しかけてくるのも、時間の問題でしょう。

「二人の距離をぐっと縮め、素肌で感じるJUST IN LOVE的な温泉デート」は完全終了、これから「彼氏家族の突然の突撃から始まるナイトメアのプロローグ」が幕を開けるのか…。

そんなことを考えていると、神妙な面持ちの谷崎さんが、戻ってこられました。

「夕食のことなんだけどさ…」
「ご一緒に?」
「うん…」

レディーの身でありながら、言葉はアレですが。お下品な言葉は厳禁と言えども、今なら 「うん…じゃねーだろ!お前バカか?他に何か言うことあんじゃねーの?なんか言えよ!」と思ってしまった私は、きっと許されるはずです。

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