2017年7月4日火曜日

腐がバレた日。その20。


リタイア宣言は、突然に。

鑑賞会アゲイン日の前日、谷崎さんからお電話を頂きました。

「ふみよちゃん、ごめん。自分で言っておいて申し訳ないけど…」
「俺には、ダメみたい」
「ボーイズラブはキツい…」

鑑賞中に唐揚げを食べたいという谷崎さんのリクエストを受けて、丁度、ふみよ特製濃厚唐揚げの仕込みをしていた時のことです。電話口から、本当に心底申し訳ないという気持ちがひしひしと感じられるお声で、谷崎さんは私に、ボーイズラブDVDからの棄権の意志を、表明されました。

そのお言葉を聞いた瞬間、あの時の自身の言動を思い返して、私は静かに後悔しました。実は谷崎さんに披露したストーリーの6話目には、個人的に神回の図書館シーンがありまして。何度何度観ても色褪せない情景に、毎回大号泣してしまう、切なく甘い回なのです。谷崎さんがいる手前、泣くわけにはいかないと思い、我慢して堪えていたのですが、結局涙なしでは観れませんでした。私の大号泣っぷりに、谷崎さんはドン引きされたのでしょうか。

しかし、そうではありませんでした。

「ふみよちゃんが選んでくれたDVDは、大丈夫だったんだよ。まあ…時々びっくりするシーンもあったけど…」
「…」
「実は一昨日、実家に帰ったんだよ」
「…」
「妹に漫画を借りようと思って、久しぶりに妹の部屋に入ったんだ。そうしたら…」
「そうしたら…?」
「あったんだよ…ボーイズラブが…」
「え…?」
「妹の部屋に、ボーイズラブの本や漫画が、たくさんあったんだよ…」
「…マジですか」
「それで興味本位に見たんだけど、すごいんだよ。もう…とにかくヤバい。ヤバすぎてすごい内容だったんだよ!!!」
「…」
「それを見たら一気に気持ち悪くなっちゃって、もう無理だなって…」
「…」
「ごめん、本当ごめん」

うな垂れ悲痛な声色の谷崎さんは、何度も何度も私に、「ごめん」と口にされました。その「ごめん」からは、「俺もボーイズラブを好きになって、ふみよちゃんと一緒にボーイズラブ作品を楽しみたかったのに…ごめん」という谷崎さんのお気持ちが、ダイレクトに伝わってきました。

谷崎さんは、一切何も悪くありません。私の腐に動揺されたはずにも関わらず、寄り添う姿勢でボーイズラブの世界に挑んで下さったのですから。すぐに谷崎さんに「謝る必要はない」と谷崎さんの謝罪を制止し、「むしろ私の趣味趣向を理解し歩み寄ろうとしてくださったことに、感謝しています」という謝意の気持ちを申し、お礼を申しました。

ただただ私は谷崎さんに、腐女子のダークでディープな世界を見せてしまい、申し訳ない気持ちでした。

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