2017年6月5日月曜日

性癖がバレた日。その11。


誰か、一思いに私を抹殺してください。

「ちょちょちょちょちょ待ってー!!!!!」」

考える前にも先に、光の速さで絶叫に近い悲鳴を上げていました。自身の不注意とはいえ、まさかカバンの中にあるBL小説が注目を浴びることになろうとは、考えもしませんでした。確かにカバンはソファーの上でオープンしていましたが(ファスナーやボタンなどがないタイプ)、中身がガン見えというわけではなく、見ようと思わなければ、中身は見えない程度のオープン加減だと思います。その微かな隙間をかき分けて、谷崎さんはBL小説を嗅ぎつけたというわけです。

焦りで全身の毛穴が開きすぎて汗が止まらない、私の鬼気迫る制止も虚しく、谷崎さんは全く意に介していないようでした。それどころか、「確かに読んでる小説を見られるのって、恥ずかしいよね。でも俺普段小説とか読まないから、小説読んでる人マジ尊敬だよ。ふみよちゃん、本好きなんだね。すごいね」と言っていました。

ちっげーし!!恥ずかしいとかそういう次元じゃねーし!!こちとら、そんななまっちょろい感情で焦っているわけじゃねーし!!

「これ、何読んでるの?」
「あ…」
「えっ…」
「…」
「…」
「…」
「…」
「…」

BL小説をパラパラと捲られた谷崎さんが辿り着いた先は、美青年が切なく寄り添う濃厚な挿絵のページでした。よりによって何故、専門外の方にはかなり刺激が強いページで手を止めるの…。BL本を広げて言葉を失い、なす術を失った谷崎さんを目にした私は、この場から逃走して死にたいと、本気で絶望していました。

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