2017年3月3日金曜日

変態三割増しかもしれない私。その5。


まさかの男梅かぶりに気を良くした私は、デートの帰りにコンビニで、男梅のサワーを買おうと思いました。もっと、男梅ミラクルを感じたい!

「もしかしてふみよちゃんも、お母さんに男梅を勧められた?」
「…え?」

いざ電車に乗り込もうという時に、ふと谷崎さんから、こんなことを言われました。男梅の甘酸っぱい導きで、更に私と谷崎さんの距離が、グッと近づいたと感じていた私は、谷崎さんの言葉の意味を深く考えず、そのまま受け取りました。

「いやあ、俺最近まで男梅のこと知らなかったんすよ。この間お母さんが家に来た時、男梅買ってきてくれて。それから好きになったんすよ」
「そうなんですね。私は母に勧められたわけではなく、数年前にコンビニで偶然見つけて以来、ずっと好きで…」
「あ、いや、うちのお母さんに勧められたのかなって思って」

男梅マジックに胸熱だった私でしたが、谷崎さんの口から突然、少々意味のわからない言葉が飛び出してきた瞬間、私は途端に体が冷えて常温モードに戻りました。うちのお母さん…?谷崎さんのお母様ってこと…?思わず、「谷崎さんのお母様が私に…?」と伺うと、谷崎さんは若干焦りが滲んだ声で「あ、うん…」と頷かれました。

別に、「谷崎さんがお母様に勧められて、男梅を好きになった」という過程は、何も気になりません。しかし何故そこで、「うちのお母さんがふみよちゃんに勧めた」になるのでしょうか…。私は谷崎さんのお母様と、密に連絡を取り合っている仲ではありませんし、そもそもご連絡先を一切存じません。谷崎さんのお母様とお会いしたのは、初めて谷崎さんにお会いした面談の日のみ。後は、飲食店で電話突撃を受けた時に、お話しただけです。

「変なこと言ってすみません。お母さんが、「ふみよさんにもお菓子とか食べ物とか、何か贈ろうかしら」って言ってたんで、お互い連絡先知ってるのかなと思って…」
「そ…そうなんですか。お母様に…お気を遣わせてしまって申し訳ないです」

知るわけないでしょ!と思わず叫びそうになりましたが、結局口元を無理やり上げて、やり過ごすことしかできませんでした。

ちょっと意味のわからないトークを繰り広げてしまい、若干気持ちが低迷してしまいましたが、私は急いで軌道修正に努めることにしました。電車に乗り着席した私と谷崎さんは、まずは、お互いが持っていた男梅を交換して頂きました。そして、周囲の迷惑にならないよう、静かにしながら、事前調査していたビール工場のいろはをプレゼンし合い、「自宅でも美味しいビールを飲むために、ワンランク上のビールグラスを購入しよう」という結論に至りました。

「俺めっちゃ楽しみっす。実はTシャツも買おうか迷ってるんすよね」
「Tシャツも売ってるんですか?」
「そうなんすよ。それがちょっとかっこいいんすよね」
「私も気になります」
「ふみよちゃん、楽しくビール飲みましょう!遠慮とか一切いらないんで!」

谷崎さんの笑顔を見て私は、もし何か引っかかることがあっても気にせずに、今日は楽しもうと思いました。

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