2017年1月29日日曜日

お母さんは心配症。谷崎さん その27。


…マジっすか?

「初めて会った時からずっと感じてるんすけど、ふみよさんはとにかく優しくて、人柄がめっちゃいいと思うんすよ」
「穏やかで、物腰が柔らかいところもいいなと思います。ふみよさん、聞き上手なので話しやすいです。会話を広げようとしてくれる姿も、好きです」
「あと食事やお酒の好みも、俺らいい感じに合いますよね」
「急にこんなこと言われて戸惑うと思うんすけど、俺との関係を前向きに考えてもらえると嬉しいっす」

自分には絶対に起こりえない事案と対面した私は、当初は谷崎さんのお言葉を、どこか他人事のように聞いていました。おそらく青春時代に、異性との甘酸っぱい想い出が一つでもある乙女達には、理解し辛い感覚かと思いますが、これまで殿方と一切無縁で恋愛とは別の次元で生きており、毎晩ダミーヘッドマイク収録の乙女CDとしけ込み絶頂しているデブスには、まさか自分のことだとは思えなかったのです。

しかし、ヘッドホンやゲーム画面越しではなく、谷崎さんの一途な目が、真摯な表情が、直向きな言葉が、私へと向かっていると悟った瞬間、驚きと戸惑いその他諸々の感情で、またしても私は汗を噴出させていました。

「ちょ…大丈夫っすか?汗やばいっすね、具合とか悪い感じっすか?」
「いえ、大丈夫です。お見苦しくて申し訳ありません、汗が止まらなくなってしまって…」
「汗止まんなくなると、めっちゃ焦っちゃいますよね。焦んなくて大丈夫っすよ!お水もらいますね」
「ありがとうございます…」
「あ、俺、ビオレ持ってるんで、使ってください。また、メンズのっすけど」

この人はまたしても私のために、メンズビオレシートを差し出してくれた…。

谷崎さんの優しさを改めて再確認するや否や、死を覚悟する程の大量の汗が噴き出してしまいました。

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