2015年9月20日日曜日

婚活サイトに捧ぐ。その5。


初めて頂いたラブレターは、男の下心が全開な、やらしいものでした。

私は、甘かったのかもしれません。

殿方からいただいた最初のメールを読んで、己の浅はかさを痛感しました。自分を偽る必要はありませんが、無職であることを躊躇せず生活を保証するために私を選んだ、と、悪びれもなく言うその態度に、少し呆然としてしまいました。まあ、例え不快なアプローチだと思っても、「笑」が「w」ではなかったことや、体型はあまり問題ではないとおっしゃる寛大な男気は、素直に受け入れるべきなのかもしれません。しかし、早々にリタイア宣言をして試合終了した男心を赤裸々にぶつけられた私には、そんな余裕なんて全くありませんでした。

こんな私にメールを送って下さったこと、とても感謝しております。ですが、いくら需要がなくて出荷されずにくすぶっている豚のようなデブスな私にも、せめて有職である殿方とのバージンロードを夢見させて下さい。もちろん、殿方に全てを委ねるつもりはありませんが、さすがにこの私も、大食いで蓄えた脂肪の他に、一家の大黒柱としての責任を背負う覚悟はありません。大変申し訳ないですが、この殿方のご活躍とご健勝をお祈り申し上げます。

心の中で不採通知を出した私は、気をとり直して再びメールの開封作業を続行しました。しかし、私の純情な乙女心を踏み潰すかのように、他の殿方も下心全開でぶつかってきました。

「病気の母との同居を希望していますが、看護師さんのふみよさんとなら安心して任せられます」
「年収がそこそこ高い女性と結婚したく、ふみよさんにメールしました。ちなみにフリーターですが、大丈夫でしょうか」
「ずっと自宅で警備員なのですが、ふみよさんとなら一歩踏み出せる気がします」

婚活は、よこしまな考えや戦略がないと勝者になれません。それは、わかっています。しかし、これほどあからさまに本音を曝け出されるとは、思ってもみませんでした。男心を熟知したプロフィールを作成するため、偶然検索で引っかかったデリヘル嬢のそれを参考にして手がけた経歴を、まともに見てもらえない虚しさを味わいながら、私は最後のメールを開封しました。

「ふみよさん、はじめまして。突然のメールを大変失礼致します。恐縮ながら、ふみよさんのプロフィールを拝見し、趣味等に共通点があり、お話が合いそうだなと思いメールさせていただきました。僕も外食は好きで、特にラーメンは大好きです。休日は、専ら美味しいラーメン屋さんを開拓することに勤しんでいます。最近は、横浜家系にハマっています。ふみよさんからご連絡頂ければ幸いです」

私、ラーメンのお陰で、遅咲きのバージンロード歩けるかもしれません。


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